伝産工房 仏具修理日誌 

伝統産業「高岡銅器・仏具」の現場より、仏具の修理を中心に日々のさまざまな出来事を発信します。

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鉦鋙(しょうご)について

鉦鋙について



鉦鋙(鉦鼓)は鉦(かね)ともいい、鰐口(わにくち)を半面にしたような形をしています。
伏せ鉦として使われるため両肩部分の紐を通せる耳は使用しませんが、
吊り下げて使う元来の名残りと思われます(ちなみに耳なしのものはヘソ付鉦鋙といいます)。

このヘソとはお腹の臍(へそ)ではなく、糸巻きの綜麻(へそ)の事ではないかと思われます。

07310002.jpg

へそくりの「へそ」もこちらの「綜麻を繰る」事が語源です。
口縁部は梵鐘の駒爪のような裾広がりの形で下に三つ足(ヘソ)がついています。


修理前状態
IMG_2446.jpg

修理後
IMG_2544.jpg

このように鏡面研磨をします。



この種類のものは宗味(そうみ)鉦鋙といいますが、
語源は江戸期の京都室町の鋳物師である「出羽大掾宗味」からきているようです。
ちなみに出羽国の大掾(だいじょう・官位)である宗味(名前)という意味。

おそらく鉦作りの名工だったためその名が残ったのではないかと思います。
「掾」の官位は古代律令制の四等官(守・介・掾・目)の一つで、
中世以降は職人や芸能関係の仕事に就く人への名誉号として使われました。


主に浄土宗など念仏系の宗派において、
六角畳の上に置き、撞木(しゅもく)で念仏や題目に合わせてたたく際に使う仏具(梵音具)です。

また、日蓮宗の場合は木製(欅・桜など)の木鉦(もくしょう)が使われます。


大きさは下辺径で測ります。



双盤(そうばん)
寺用鏡面鉦鋙(鏡径)

双盤は寺院用の大型の鉦で、元来どおり耳に紐を通し、枠に架けて使用します。
もともとは2つ架けて使った事からこのような名称になったようです。
大きさは鏡面径で測ります。





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| 梵音具(りん・鉦鋙など) | 08:46 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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